母の主張
母の生活費で兄弟みんなで暗くなって居るところに、明るい顔して母が言いました。
「兄弟みんなで5万ずつくれたらいいよ。」
「一人5万で4人で20万、だったら私は生活できる。みんな稼いでるから大丈夫。」
シーン。みんなドン引きです。
沈黙を破ったのは妹でした。
「私は子育てしているから、ママの面倒は見られない!」
兄も、ぼそっと言いました。
「俺も子供も大学の費用があるから、お袋に五万も援助は無理」
それでもめげず、母は言いました。
「じゃあ、兄ちゃんと妹ちゃんは、3万でいいじゃん!で、お姉ちゃんとことりが十万ずつで」
…いや、総額増えてますやん。何を言うてはりまや橋。冗談は顔だけにしろ。
私「なんでお姉ちゃんと私が10万なのですか?」
母「ことりは子供いないし、お金持ちじゃない。姉ちゃんは水商売でぼろ儲けしてるから10万くらい…いいじゃん。」
姉「ことりだって生活があるんだよ。私だって、小料理屋なんて知れてて、つましくやってる。10万なんて無理よ。」
母「噓ばかり!あんたたちはケチなのよ。ことりなんか特に、子供もいないし、旦那もいて、お金なんていらないでしょ!育ててもらった親にお金出しなさいよ。姉ちゃんだっていつも男に酒ついでがっぽがっぽ儲けて、少しは出しなさい。二人とも金ばかり貯めて金の亡者か!」
私「私は自分で奨学金を借りて学校に行って、今の仕事をしてる。奨学金だって大変な思いで返したよ。その後、自分で家を買ってローンもある。お母さんにお金10万も上げたら生活できない。」
姉「悪いけど、お母さんが育てたという言葉の意味がよくわからない。お父さんとおばあちゃんが私たちを育てたの。お母さんは、家事もまともにしないし、すぐ実家に帰ってばかり。おばあちゃん亡くなってから、私たちはいつも汚い格好でろくな食事もなくてみじめに大きくなったのよ。」
母「親不孝者!出ていけ!」
話し合いはまとまらず、終了しました。