不思議の国のさぎ子
妹に関しては、何考えて生きてるのかよくわからないです。
幼少期は私と姉は祖母に育てられ、妹は母が育てています。
遠くの大学に通っている時に、いきなり消息不明になりました。
その時は、不倫をしていて、トラブルになり、行方をくらましたようです。
大学は退学になり、父が後始末をしたようです。
その後何年か音信不通で、次現れた時は、妊娠していました。
それからは、水商売で生計を立てていた様子です。
母譲りで、顔もスタイルもいいし、愛想もいいので合っていたのでしょう。
30過ぎて、客で来ていた今の職場の社長に知り合って、秘書的な仕事をはじめたようです。
高校の時簿記は取っていたようです。(妹とはあまり会話をしないので全部人から聞いた事です。)
県外にいるのであまり会う機会は無いのですが、たまに里帰りしている様子でした。
私が再婚し、新婚旅行で海外に行ったのですが現地で可愛いアクセサリーがあり、姉と妹とに色違いで購入しました。それから姉に二人分渡して、妹にも渡してもらいました。
しばらくしてのことでした。
実家を訪ねたら、さぎ子が来ていました。
「あ、ことりちゃん。この前はわざわざありがとうございます。」
何か違和感のある言い回しに感じました。
「あれ、すごい可愛かったよね!私あんな可愛いの似合う感じじゃないと思って。でももしかして義理兄さんが選んだのかな?だから可愛いのになったのかな私のイメージなのかな?」
もう何を言われているか理解ができませんでした。
アクセサリーが可愛い過ぎて似合わないと文句を言われているのか?
家の夫が、自分を可愛いと思っているといいたいのか?
何でこんな言い回しをするのか。
ただ「そう?可愛いの似合うかと思ったの…」とだけ返答し、「じゃあまたね」と実家に入らず引き返しました。
妹のこういう物の言い回しが本当に嫌いなんです。
ストレスに感じてしまうので。だからあまり会わないようにしています。
合わないものは合わない。
今更なのですが、私は母がすごく嫌いなのだと思います。
何回も、何回も、許そう、嫌いにならないでいようと努力はしてきました。
でも、できないです。
幼少からいろいろありました。
でも、決定打になったのは父が弱ってから父をネグレクトしたこと。父の葬儀で迄化粧や衣装に、かまけていたこと。発達障害や、軽度の認知症が絡んでいるのかも知れません。ただ、彼女の人間性の因るところも大きいと感じています。
後、妹についても。
母と同じニオイを感じてしまうのです。
自分勝手で我儘で、ぶりっこをしながら毒を吐く。都合が悪くなると病気のふり。
いつも露出の多い服装が痛々しくなった42歳。
家族なんだから、と思ってきましたが、妹に合うと高確率で不眠になることに気づいて以来冠婚葬祭以外は距離をとるよう心掛けています。
喧嘩勃発、大爆発。
妹の発言に頭がクラクラしていました。
怒りが通り越してめまいが。
あんたのお金じゃないでしょ。
そんなことを考えていたら大声がしました。
「何を考えているんだっ!」
顔を真っ赤にして、血管を浮き上がらせた兄の姿がありました。
「みんな、一生懸命働いてお金をいただいているんだ。そのお金を母さんに渡したのに、くだらない下着を買って、小娘みたいなことしやがって。」
「さぎ子(妹)もいい加減にしろ。そんなに母親に浪費させたいならお前が生活費をだせ!俺はもう降りる!お母さんとは縁を切る。さぎ子が面倒みればいい!」
兄の怒る姿などもう10年以上みていなかったので唖然となりました。
姉かぽつりと言いました。
「鷹男(兄)が正しいと思う。ことりも私も良かれと思って生活費を渡したの。お母さんが無駄遣いするお金なんて出せないよ。お母さんやるじゃん、なんてセリフ普通は言わない。」
私「私もあり得ないと思った。私もお母さんにはうんざりです。さぎ子に後はお願いしたいと思います。さぎ子はお母さんには腹が立たないみたいだから。」
さぎ子の顔がみるみる紅潮しています。
さぎ子「そんなこと、できるわけないじゃん!みんなひどいわ!」
私「じゃあなんであんなこと言うの?いい加減にしようよ!」
兄「さぎ子が面倒見てくれな!俺は知らんから。帰るわ。」
姉「私も嫌になった。」
私「さぎ子もお母さんも、謝ってよ!」
その直後、ヒイと、音が聞こえました。
妹が白目をむいて、ゆっくり倒れるのが見えました。
さぎ子の十八番の過呼吸発作的、なものかめまい的、なものかがはじまりました。
都合が悪くなるといつも倒れてしまう、になるのです。
これで、喧嘩の継続は不可能になりました。
兄と姉は余程腹を立てていたのか帰りました。
私も「過呼吸だったら、紙袋もらってね。」と声をかけ帰宅しました。
母とさぎ子を残して。
敵は身内にあり
母の浪費について、実は兄弟4人で話し合っていたのです。
しかしながら、妹が耳を疑う発言がありました。
「ママ、やるじゃ~ん。」
「ママだって好きなもん買いたいよね~。」
「しばらく買い物したら気が済むんじゃないの」
ただし。今回は妹のお金は使われていないのですよ。
こいつだけは母の遺伝子が濃い気がする…。
ムカムカ、マジで切れそう。
金銭の価値観
結局、たちまちの生活費として渡したお金が派手下着と、財布に化けたようです。
三人がそれぞれで渡したお金が…。
そこまでおろかだとは思って居なかった私たちが結局大馬鹿であったという結果です。
70代の人が金銀ギラギラの下着を買っていたことも嫌悪感を増しました。
私が40代なのですが、まあ、私は地味な方ですが、貰っても捨てるレベルで下品な下着でした。
私の価値観で母を測ってはいけないのですが。
私の母大嫌い度がUPしました。
とにかく姉、兄、私は母に現金を渡すのは止めて、現物支給にしてはどうかと話し合いました。
価値観の違い
母があまりにカネカネとしつこく、困った近所の方は野菜などをくれていたようです。
電気光熱費などは兄が振り込みしました。
そして兄弟がそれぞれ1万ずつくらい母に渡していたようです。
それもお互いには報告しあっていませんでした。
それが発覚したきっかけはランジェリーでした。
母を訪ねてもおらず、声掛けすると、自室で母が枯れ枝のような体で、パンツとブラジャーでファッションショーを開催していました。それもブラジャーの本当に派手な赤や金やピンクのものが20枚位。しぼんだ大根二本は寄せても上がらないから。
パンツは4~5枚。リハビリパンツを履くから?
で、黒金紫のランジェリーが3枚。気持ち悪い。
私「お母さんこれどうしたの?」
母「え~買ったのよブラジャーは高かったわ。持ってたお金全部使ったわ!」
私「いくら」
母「三万5千円くらいかな」
私「なんでそんなお金持っていたの」
母「ことりと兄ちゃんと姉ちゃんがお金くれたの」
私「全部でいくら」
母「わからないわ」
私「いくら残ったの」
財布を指さされました。
母「財布も買ったら中身が無くなった。アハハ!」
…生活費はどうするの。
とりあえず惨状を写メり兄姉に送りました。
母には価値があるのかも知れませんが、どぶ銭にしか思えません。
近況報告です。母をショートステイに入れました。
話の流れが前後するのですが、母をショートステイに入れることに成功しました。
担当ケアマネジャーや家族で母を説得しました。
最近、薬は飲まない、尿失禁で家じゅうが臭う、入浴はしない、更衣もひと月以上しない、でゴミ屋敷はひどくなる。毎日切れ散らかす。
みんなが限界だったのです。
母を入れた翌日には、緊張が切れたのか、私も寝込んでしまいました。
しばらくは、母から解放されます。